2017年6月24日土曜日

「重要な人物で、一切発言しておられない人」

前川氏はきょうの会見のなかで、「重要な人物で、一切発言しておられない人」として加計学園理事長の加計孝太郎氏の名前を挙げ、メディアに向けて「加計孝太郎さんを早くつかまえてほしい」と氏への取材を呼びかけた。問題の最重要人物がメディアから追いかけられていないという異常事態、それこそがメディアの弱腰を裏付けているだろう。

2017年6月22日木曜日

どのメディアが総理に質問できたか。

 安倍総理が19日、国会閉会に伴う記者会見を行いました。MBSが注目したのは、どのメディアが総理に質問できたか。

 実は総理会見では通常、官邸のスタッフが指名した数人の記者しか質問することができません。「親安倍」か「反安倍」か、メディアの色分けが話題となる中、選ばれたのは?

 注目したのは質疑応答でどのメディアが質問したか。先日、菅官房長官の会見では、東京新聞の記者との激しいやりとりが注目を集めました。

 「私やっぱり文科省が判断したというよりも、安倍首相や菅さんたちが判断しているのではないかと思うが、どうでしょうか?」(記者)
 「そこはありえません」(菅長官)

 「同じ趣旨の質問を繰り返すのはやめていただきたい」(官邸スタッフ)
 「きちんとした回答をいただけていると思わないので繰り返し聞いています」(記者)

 19日の総理会見でまず質問したのは、現在記者クラブの幹事社となっている毎日新聞とTBS。ここは予定通りで、この後の質問者を官邸スタッフが指名します。どのメディアが指名されたのでしょうか。

 「リンダ(記者の名前)」(官邸スタッフ)
 「ロイター通信です。アメリカと中国の緊密な関係が日本に与える影響は…」(記者)

 「では次の質問…じゃあハラさん」(官邸スタッフ)
 「NHKのハラです。加計学園と森友学園の問題に戻りますが…」(記者)

 「じゃあシマダさん」(官邸スタッフ)
 「日本経済新聞のシマダと申します」(記者)

 「ニシガキさん」(官邸スタッフ)
 「フジテレビのニシガキです。北方領土問題について…」(記者)

 指名されたのはロイター通信、NHK、日本経済新聞、フジテレビの4社。日ごろ政権を厳しく批判している印象の強いメディアは指名されませんでした。

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 親安倍の4社の記者は加計疑惑や森友疑惑を素通りして、米中関係がどうした、TPPがどうなる、人づくりがどうこうと、緊急課題でもないことを次々質問して安倍首相に“独演会”の時間を提供した。

 オマケに首相会見は事前に質問事項を官邸側に提出する。だから安倍は官僚が作成した想定問答集を前に構えている。

「最近さかんに報道されているので知っている」

萩生田氏は23日の参院予算委員会で、福島みずほ議員から「加計孝太郎理事長が安倍総理の腹心の友であることを知っていましたね?」と問われると、「最近さかんに報道されているので知っている」と答えた。

 萩生田氏は自らのブログに安倍首相、加計理事長と3人でバーベキューパーティーを楽しんでいる写真を掲載している。場所は安倍首相の別荘。日時は2013年5月である。

久しぶりにテレビに嘘つきでない人が出て話していた。

将棋界に彗星(すいせい)のように現れた中学生棋士の藤井聡太四段(14)が21日、歴代1位タイの28連勝に並んだ。デビューから負けなしでの到達は、誰もが予想し得なかった金字塔だ。

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インタビューで何か話していた。
久しぶりにテレビに嘘つきでない人が出て話していた。

ナベツネさんの私の履歴書

昔、ナベツネさんの私の履歴書が日経で連載された時
それを切り取って子供に読ませていた親がいて
もちろん賛美しつつなんですが
そういう感覚の人もいるんだなあと思った次第です

籠池氏、「100万円」返しに昭恵夫人経営の居酒屋訪問

"
籠池氏、「100万円」返しに昭恵夫人経営の居酒屋訪問
というニュースが流れていたんですね
「UZU」というところらしいんだが、籠池氏がドアを開けて、
中の人が籠池氏の姿を見ると怒号
誰が怒鳴っていたのかは分からないが
普通の人があんな怒鳴り声を出すものなのだろうか
それにどうしてあんなに怒鳴る理由があるのだろうか
どうせそこに昭恵夫人はいないのだろうし

そういえば一般市民とそうでない人の区別とか国会でやっていましたね
"

"
返しに来ることは5日ほど前、昭恵氏にメールで伝えたが、返事はない」といい、
現場にいて対応した人に「それは寄付なんで受け取れない」言われたらしい。
その後籠池氏は安倍氏の自宅にむかったとのこと。
"
NHK『クロ現』が加計問題で総理圧力の決定的証拠を報道! 萩生田副長官が「総理は30年4月開学とおしりを切っている」
2017.06.20 

 ついにNHKが加計学園問題で決定打となるスクープを報じた。昨夜、放送された『クローズアップ現代+』が、独占入手した文科省作成の“新たな内部文書”を公開。その内容は、萩生田光一官房副長官が文科省に対し、はっきりと「総理案件」であることを伝えている衝撃的なものだった。

 先週、「安倍首相の側近中の側近」である萩生田官房副長官が、「広域的に」「限る」という事実上の「京都産業大学外し」を指示していたことが発覚したが、今回、NHKがスクープしたのは、その指示の1週間前ほどにあたる2016年10月21日、萩生田官房副長官が文科省の専門教育課長である浅野敦行氏に対して語った言葉を記録した「10/21萩生田副長官ご発言概要」という文書だ。

 そこには、まさに「決定的」な文言が並んでいる。

「和泉補佐官からは、農水省は了解しているのに、文科省だけが怖じ気づいている、何が問題なのか整理してよく話を聞いてほしい、と言われた。官邸は絶対やると言っている」
「総理は「平成30年4月開学」とおしりを切っていた。工期は24ヶ月でやる。今年11月には方針を決めたいとのことだった」
「何が問題なのか、書き出して欲しい。その上で、渡邉加計学園事務局長を浅野課長のところにいかせる」
「農水省が獣医師会押さえないとね」

 和泉洋人首相補佐官については、前川喜平・前文部科学事務次官が昨年9~10月に「総理は言えないから私が代わって言う」として、獣医学部新設を早く認めるように複数回言われたことを証言してきた。今回の新文書は、そうした“圧力”をかけたにもかかわらず抵抗する文科省に対し、萩生田官房副長官が「官邸は絶対やる」「総理は2018年4月開学と決めている」とはっきり“総理案件”だと宣告し、その上で、加計学園事務局長を浅野課長のもとにまで行かせるとまで言っていたことを示すものだ。何より、開学時期を切ったのは、安倍首相その人だというのである。

指示はやはり岩盤規制改革ではなく“総理のご学友”の加計学園開学!

 さらに、萩生田官房副長官は、和泉首相補佐官や内閣府と話し合った上、四国で獣医学部新設を行うためにはどうすればいいかを具体的に列挙。萩生田官房副長官が「広域的に」「限る」という新設条件を手書きで修正したとされるメールが送られたのは、この約10日後のことだ。

 だいたい、安倍首相は一貫して「岩盤規制改革をスピード感をもって進めるように、つねに指示してきた」と言い、内閣府の藤原豊審議官も申し合わせたように「総理のご意向」「官邸の最高レベルが言っていること」という発言について「首相はつねづね規制改革全般について『スピード感をもって実現すべきだ』と発言している。関係省庁と議論する際に、こうした首相発言に言及することは十分にある」と説明してきた。ようするに、安倍官邸と内閣府は「国家戦略特区全体の話をしているのに、文科省が勝手に『総理のご意向』などと記載しただけ」と逃げてきたのだ。

 だが、常識的に考えて、あからさまな虚偽のメモを官僚が作成するわけがない。今回、発覚した萩生田官房副長官の発言メモは、安倍首相自ら開学時期を設定していた。さらには「加計学園事務局長を文科省に行かせる」とまで言及し、実際、この6日後に両者は面談したという。やはり、獣医学部新設は「岩盤規制改革」などではなく「加計学園のための規制緩和」だったのだ。

 それだけではない。NHKは今回、元文科省OBで加計学園の理事を務めていた豊田三郎氏が、2015年11月17日に文科省職員と会った際、このように語っていたことがメール文書として残されていたと報じた。

「安倍総理の留学時代のご学友である現理事長と安倍総理と食事をする仲になった」
「いざ総理が進めた時に、「お友達内閣ですね」と週刊誌などに書かれないように、中身がしっかりしたものにしないと総理に恥をかかせることになるから、ちゃんと学園として構想をしっかりしたものにするよう、私からは言っている」
「総理に恥をかかせてはいけないから中身をしっかりさせろと加計理事長に言っている」

 この発言は、今治市が国家戦略特区に指定される約1カ月前のもの。つまり、獣医学部新設が「総理マター」として出発していることを示すものだ。しかも、このメールを保管していた文科省現職職員は、顔を隠した上でNHKの取材に応じ、「政治的に事が進められる可能性が高い案件という認識をもっていた職員は多いと思います」と証言。豊田氏は2016年9月6日、加計孝太郎理事長とともに松野博一文科相と面談していたことがわかっているが、こうやって加計学園と文科省を繋ごうとする役割を担っていたのだろう。

圧力をかいくぐって国会閉会後にようやく報道したNHK

 しかし、ここまでの証拠をいまNHKが出してきたとは驚きだ。NHKは最初の内部文書をスクープできたのに、肝心の「総理の意向」部分を黒塗りにしてニュース内で消化するという“忖度”報道を行い、翌朝の朝日新聞にスクープを譲ってしまった。さらに、早い段階で前川氏の独占インタビューも収録していたにもかかわらずお蔵入りにしてしまった。取材にあたっていた現場の記者たちは、さぞかし忸怩たる思いを抱えていたことだろう。それが、国会閉会と安倍首相の記者会見を終えたタイミングでこの決定的証拠をようやく出すことができた、というわけだ。

 だが、NHKが踏み込んだ新事実を出しても、官邸の姿勢は相変わらず。NHKの取材に萩生田官房副長官は「具体的に総理から開学時期について指示があったとは聞いていませんし、私の方からも文科省に対して指示をしていません」「「加計学園に力を貸すため」に、和泉補佐官や関係省庁と具体的な調整を行いとか、指示を出すことはあり得ません」と事実を否定。「心当たりのない内容が、私の発言・指示として文書・メールに記載されていることについて、非常に理解に苦しむとともに、強い憤りを感じております」とまで述べている。

 つまり、萩生田官房副長官は先日の手書き修正指示と同様、「これは文科省の捏造だ!」という反論なのだ。

 文科省の証言ラッシュの立役者となった前川氏は「あったものをなかったものにできない」と語ったが、安倍官邸は「あったものは嘘っぱちの改竄文書だ!」という陰謀論しか口にしない。もはや、この姿勢のどちらが信用たり得るか、そんなことは歴然としているだろう。

 安倍首相は昨日の記者会見で、「何か指摘があれば、その都度、真摯に説明責任を果たしていく」と言い張った。では、それを実行していただこうではないか。この新証拠に対して「国民に丁寧に説明」するべく閉会中審査に応じなければ、それは「安倍首相はクロ」と決まったも同然だ。

2017年6月20日火曜日

NHK社会部http://vs.NHK 政治部

社会部が積み上げた緻密な取材をどうにかして突き崩そうとする政治部。番組内でNHK社会部http://vs.NHK 政治部の仁義なき戦いが始まる

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今朝のNHKニュース。昨晩クロ現で、特ダネをスクープしたのに、取り上げる様子がまったくない。衝撃的である。

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昨日のクロ現自体、特ダネを取った社会部を封じ込もうと、政治部があがきにあがいた様子が明らかでした。

政治部官邸キャップが、水面下で出来レースが仕組まれても、水面上で透明性が担保されてるから問題ない、って官邸を代弁した際のフリップはなんと手書き。放送間際までの局内の攻防が窺えた。

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昨夜のNHKクローズアップ現代は、NHK社会部の渾身のスクープだ。政治部はなんとか止めたかったんだろうが、社会部のジャーナリスト魂を感じた。安倍総理が一番こだわったのが30年4月の開学時期だと分かる


「死んだ(自分が殺めた)相手の分まで生きて・・・云々」

例えば、ある若い残虐殺人犯は、こう述べた・・・「死んだ(自分が殺めた)相手の分まで生きて・・・云々」。

堂々と受けて立つ=萩生田氏

「堂々と受けて立つ=萩生田氏

 萩生田光一官房副長官は19日、東京都内で開かれた自民党東京都連の会合であいさつし、学校法人「加計学園」の獣医学部新設問題に関し「(新設条件の指示を)していないと言っているのに、怪しいと言われるのは不名誉だ。都議選が近くなり、『安倍晋三首相に近い副長官がおかしい』と言うことで野党が有利になるなら、堂々と受けて立ちたい」と語った。

 萩生田氏は「行政をゆがめるような仕事はしていないと胸を張って報告したい」とも強調した。(2017/06/19-16:42)



堂々と受けて立つ、というのは、弱者的立場にあっての、そして義人が、そして正しいものがいうセリフ とのこと

96億円の補助金

 加計学園が今治市に96億円の補助金申請をし、菅良二市長は言われるままに96億円の交付を決定した。それを加計学園に即日通知していた ― 言い逃れできない公文書が見つかった。

 「加計学園からの申請日」「今治市役所の起案日と決裁日」「加計学園への通知日」はいずれも今年3月31日となっている。

 大学設置認可申請書の締め切り日が3月31日であることから、急いだものと見られる。

 安倍首相が国家戦略特区諮問会議で唱えていたという「スピード感を持って」に合わせたのだろうか? ありえないような早さだ。

 納税者である今治市民が目をむくのが96億円という金額だ。「今治市が出すのは最大で64億円」。菅市長は議会で何度もダメを押されているのである。

 お金はまだ振り込まれていないが、もし振り込まれていたら、菅市長は背任の罪で刑事訴追される可能性もある。

 金額が大きいため振り込み先を間違えないようにと、加計学園は通帳(三菱東京UFJ銀行・岡山支店)の表紙までコピーして添付する念の入れようだ。

 今治市の「96億円の交付決定」は加計学園の「設置認可申請書」に添えられて、文科省に渡っているはずだ。

 建設費用の出どころが分からなければ、大学設置認可が下りない。このため加計学園が「96億円出せ」と要請したものとみられる。

 内閣府も手を貸した。内閣府はそれまでにも「特区申請の手続きを急ぐように。さもなくば特区認定を取り消す」と今治市を脅迫してきた。

 議会の承認もない、いわば空手形をつかまされた文科省こそ気の毒である。

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今治市は、加計学園の校舎建設費の補助金として今後8年間で計64億円を支払い、そのカネが校舎建設のアイザワ工業(加学園本部がある岡山1区・逢沢一郎の一族経営)に流れる


今治市長

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逢沢氏


2017年6月18日日曜日

「怪文書」発言と義家発言

「加計学園」の獣医学部新設問題で、「総理のご意向」などと書かれた文書の存在について、文科省で再調査が行われた結果、同省内部者からの存在が指摘されていた19文書のうち14文書の存在が確認された。

前回調査後、文科省職員による「『文書が存在する』とのマスコミへの告発証言」が相次いだことを受けて行われた再調査で、これらの告発証言の真実性が裏付けられたことになる。

告発証言に基づく報道の一つ【(朝日)加計文書、職員の報告放置 初回調査後「省内に保管」】によれば、文書が確認できなかったとした当初調査の後、複数の同省職員から、同省幹部数人に対し、「文書は省内のパソコンにある」といった報告があったのに、こうした証言は公表されず、事実上放置されていたとのことであり、私が、再調査が決定された直後に述べたように(【「あったものをなかったことにした」前回調査での“隠ぺい”解明を】)、今回の再調査の結果から、「文書の存在が確認できなかった」とした当初の調査が、実質的に「隠ぺい」であった疑いが濃厚になったと言えよう。

文書の存否の確認のための調査を行いながら、文書そのものを隠ぺいして、文書がなかったかのような公表をしたことは、国民に対する裏切りであり、重大な「不祥事」である。

しかも、その調査結果の公表を受けて、官房長官は、新聞報道で存在が指摘された文書を「怪文書」などと切り捨て、前川喜平前文科省次官が、記者会見で「確かに存在した」と公言しても、直前に読売新聞が報じた同氏の「出会い系バー」への出入りに言及して、教育行政の最高の責任者にあるまじき行為と個人攻撃するなど、同氏の証言の価値を貶めようとしたこと(【読売新聞は死んだに等しい】)が、「マスコミと結託した悪辣な企み」であった疑いも一層高まった。

文科省に対する信頼を失墜させただけでなく、加計学園問題をめぐる混乱を助長することになった“隠ぺい不祥事”の背景に、官邸や内閣府のどのような動きがあったのか、徹底解明することが不可欠である。文科省は再調査の結果、文書の存在が明らかになっても、まだ「前回調査は合理的」と言っているようだが、論外だ。そのように言い通さざるを得ないこと自体が、官邸・内閣府から文科省幹部に「異常な力学」が働いていることを示していると言えよう。

文部科学副大臣の守秘義務違反発言

こうした経過の中で、見過ごすことができないのは、文書の存在等を証言した文科省職員の内部告発者について、義家弘介文部科学副大臣が、6月13日の参院農林水産委員会で、「国家公務員法違反(守秘義務違反)での処分」を示唆したことである(【加計問題の内部告発者、処分の可能性 義家弘介・文科副大臣が示唆】)。

義家氏は、

文科省の現職職員が公益通報制度の対象になるには、告発の内容が具体的にどのような法令違反に該当するのか明らかにすることが必要だ

告発内容が法令違反に該当しない場合、非公知の行政運営上のプロセスを上司の許可無く外部に流出されることは、国家公務員法(違反)になる可能性がある

と述べた。

再調査が開始された局面でこのような発言を行ったことに対して、「内部告発の犯人探し」「恫喝」など批判が集中した。しかし、その後も、義家氏は、「国家公務員には公務員の法律と手続きがある」などと述べ、菅義偉官房長官も、「一般論としての法律の解釈を説明したものだ」などと擁護した。

しかし、誰がどう考えても、文科省副大臣として、義家氏の発言が正しいとは思えない。

義家発言は、どこがどう誤っているのか。

義家発言の誤り

義家発言は、少なくとも、法的な側面から見ると、大きく間違ってはいない。公益通報者保護法という「法令」によって保護される「公益通報の対象事実」は、「犯罪行為の事実」「法律の規定に基づく処分に違反する事実」等に限られている。そして、現在の文部科学省の公益通報制度において、通報の内容は「特定の法律違反行為」に限定されており、そういう意味では、保護される内部通報の範囲は、義家氏が述べたとおりである。

しかし、そこには、重要な視点が欠落している。

いまや、世の中では当然の認識になっている“コンプライアンス”は、決して「法令遵守」にとどまるものではないということが、全く理解されていないということだ。

多くの企業では、内部通報の対象を「法令違反」に限定することはせず、組織の活動に関する不公正・不当な行為について、広く「コンプライアンス上の問題」ととらえて対応するのが当然のこととなっている。単なる法令遵守の観点だけからではなく、「本当に社会の要請、国民の要求に応えられるものかどうか」という観点から、組織の活動をチェックし、問題があれば是正していく取り組みをしていかなければならないのは、官公庁においても同様であり、むしろ、民間企業よりも高いレベルが求められているといえる。

最近の事例を挙げれば、「南スーダンPKO派遣部隊の日報問題」で、いったんは廃棄したとされていたものの、過去の全ての日報が保管されていたことが分かり、防衛省が「隠ぺい」と批判されたことは記憶に新しい。意図的な「隠ぺい」だったとすると、社会的には到底許容されない重大な問題だが、具体的に法令に違反するわけではない。

私は、2009年に、総務省顧問・コンプライアンス室長に就任した際、それまで総務省にあった「法令等遵守室」を「コンプライアンス室」に改め、法令違反のみならず、広く総務省のコンプライアンスに関する情報提供・申告を受け付ける「コンプライアンス窓口」を設置した。そして、「総務省の行政が“社会の要請にこたえる”という意味で問題があると考えられる場合には、積極的に申告・通報を行ってほしい」という呼びかけをした。

この呼びかけに応じて様々な情報がもたらされた。その中で、「補助金の予算執行が不適切だ」という指摘があり、調査したところ、当初交付決定されていた約4億6000万円の補助金のうち、約2億5000万円が不適切であったことが明らかになり、減額措置をとった。内部通報によって具体的な問題を把握し、コンプライアンス室を中心に調査を行った結果だった。これも、補助金交付決定が「違法」だったわけではない。交付の手続やチェックが不十分で、税金が不当に使われそうになっていたという問題だった。

この調査結果については、2011年5月、当時の片山総務大臣が、閣僚懇談会で報告し、他の省庁においても第三者を活用したコンプライアンスの仕組みを整備する必要性が指摘された。そして、私は、同年5月30日の参議院決算行政監視委員会に参考人として出席し、コンプライアンスを「法令遵守」ではなく、広く「社会の要請に応えること」ととらえる必要性を強調し、総務省のコンプライアンス室の取組みを他の中央官庁にも広げていく必要性を強調した(【参議院決算行政監視委員会会議録】)

ところが、それから、6年経った今でも、文科省という官庁では、未だに、通報対象が「法令違反」に限られ、しかも、「通報時に具体的にどのような法令違反に該当するのか明らかにしないと、内部通報として扱ってもらえない」というのである。

組織が、本当の意味で社会の要請に応え、健全な活動を行っていくためには、法令違反に限らず、様々な問題について、幅広く組織内から声を挙げてもらうこと、そのために、内部通報窓口を積極的に活用することを呼びかけるという姿勢が不可欠だ。

文科省において、「総理のご意向」などと書かれた文書の存在を確認するための調査を行いながら、「あるものをなかったことにした」のは、法令違反とまではいかないかもしれないが、少なくとも、調査の目的を無にしてしまう「隠ぺい」であり、「社会の要請に反する重大な不祥事」である。それを是正しようとする文科省職員の告発の動きは、正当な内部告発と評価できるものだ。

ところが、義家氏は、「化石のような通報制度」を盾にとり、「守秘義務違反による懲戒処分」を振りかざして、内部告発の動きを封じ込めようとしたのである。それが、教育行政を主導する文科副大臣の発言なのである。

義家氏は、「ヤンキー先生」出身の異色の政治家として知られている。もし、教師時代の教え子が、公務員になって、「役所内で、法令には反しないが、社会的には許されないことが行われています」と言って相談に来た時、「法令違反に該当しないと内部通報として扱われないので、黙っておきなさい」と助言するのであろうか。

そのような人物に、文科省の副大臣の職責を果たす資格があるだろうか。

官房長官の「怪文書」発言

「総理のご意向」の文書を「怪文書」と言って切り捨て、文科省内からの告発証言が相次ぎ、再調査を求める声が上がっても、「我が国は法治国家だから法令に基づいて適切に対応している」と言い続けて再調査を拒否し続けてきた菅官房長官の姿勢も、「悪しき法令遵守」の典型である。

驚くべきことに、菅氏は、今回の調査で文書が文科省内で存在していたことが明らかになった後も、その「怪文書」という発言を撤回することもなく、謝罪もせず、

「怪文書」という言葉が独り歩きしたことが「残念」

と言って開き直っている。

「怪文書」という言葉が独り歩きしていることが「残念」だと思っていたのであれば、再調査を拒否している間に、せめて再調査の結果が出る前に、なぜそう言わなかったのか。

菅氏は、一旦自分が言い始めたことを撤回するようなことは絶対にせず、開き直るためには、どんなに苦しい言い逃れをすることも厭わない人物であることがわかったのである。

義家氏のような人物が文科副大臣の職にあること、そして、菅氏のような人物が内閣の要である官房長官の職にあることこそが、我々国民にとって「残念」なことである

2017年6月10日土曜日

2017年5月27日土曜日

2017年5月25日木曜日

虐待あり、怒声あり、ネグレクト(放置)あり

 虐待あり、怒声あり、ネグレクト(放置)あり……。子どもが健やかに育つはずの保育園で、劣悪な運営実態がたびたび明らかになる。日本社会の縮図といえる保育崩壊の現場とは。

 東京都内の河川敷にある広場。保育園児の楽しそうな遊び声をさえぎるように、怒声が突然響いた。

「てめぇら、とっとと乗りやがれ!」

 声の主は園児を引率する若い女性保育士。外遊びの時間が終わり、散歩用の手押しワゴンに子どもを乗せようとしたときの声だった。

 現場を目撃した女性は耳を疑った。なぜ園児に怒鳴り声をあげるのか。幸いにも女性の子が通う保育園ではなかったが、ひとごとと思えない。「保育園でわが子が何をされているかわからない」。そんな思いがよぎった。

 従業員を大切にしないブラック企業だけでなく、園児にきちんと接しない“ブラック保育園”が、近年目立つようになった。

 2歳の男児を持つ東京都の30代女性も、そんな保育の現場を体験した。女性は昨年、世田谷区に転入して保育園探しを始めた。待機児童数が全国最多の地だけに、希望の園に入ることはあきらめていた。

 しかし、第2希望だった認可保育園に4月から通えることになった。積極的に外遊びをさせる方針の施設で、入園が決まったときは喜びでいっぱいだった。

 その喜びと期待は、ほどなく不安へと変わる。

「保育士さんの表情がとても疲れていたんです。園内を見ると、15人くらいの2~3歳児が1部屋に集められ、保育士は机で事務作業をしている。子どもの様子を誰もしっかり見てなくて、心配になったんです」

 保護者会で聞いた話にも驚いた。この園は近くの公園での散歩の際に、園児の姿を見失う事態が2度もあったという。

「保護者から対策を求める声があがりました。でも、園長も保育士も何も答えられない。防止策の知識がなかったのだと思います」

 不安が高まりつつあるさなかに、息子は保育中に転んで、大きなたんこぶを頭につくって帰ってきた。

 それまでは一度もけがをしたことがなかった。安心して預けられない気持ちが強まり、転園を決意。入園からわずか1カ月後のことだった。自宅そばの認証保育所に空きが見つかったため、そちらへと移った。

「退園時、看護師と保育士が3人同時に辞めるとの掲示がありました。3月にも保育士が数人辞めたそうです。認証保育所に移って保育料は数千円高くなりましたが、後悔していません」

 小さなけがならまだよいが、骨折などの大けがや死亡事故も、保育の現場で起きている。

 内閣府が12日に発表した集計によると、保育施設での重大事故は、昨年1年間で計587件あった。一昨年と比べ約1.5倍に増えている。

 587件のうち、458件が骨折で大半を占める。死亡事故は13件で、年齢別にみると0歳7人、1歳4人、6歳2人。10人は睡眠中の事故で、うち4人は「うつぶせ寝」だった。

 うつぶせ寝の危険性は、これまでも繰り返し指摘されてきた。事故を防ぐガイドラインも作られている。ある保育園関係者は「いまだにそんな事故があるなんて信じられない」と話す。

 東京都内にある事業所内保育所「キッズスクウェア日本橋室町」でも2016年3月、1歳2カ月の男児がうつぶせ寝で亡くなった。

 都が設置した検証委員会の報告書によると、施設長は保育経験がまだ浅く、当初は就任を断った。園の運営会社からサポート体制を約束されて引き受けたが、「サポート体制や職員の専門性の向上を支える体制が不十分」だったという。

 事故が起きた日、男児は昼寝中に目覚めるとの理由で、別室で一人うつぶせで寝かされていた。長いこと起きないので職員が確認をしに行くと、すでに心肺停止状態だったという。

 検証委は報告書で事故原因について、経験の少ない職員構成や、窒息のリスクに関する知識の不足などを指摘している。

 死亡やけがなどの事故の一方で、園児を部屋に閉じ込めて拘束するなど信じられない実態もある。

 14年に死亡事故が起きた宇都宮市の24時間型託児所トイズでは、園児が身動きできぬようにヒモで縛り上げられていた実態が明らかになった。だれが見ても異常な光景だ。

 子に目が届かない事故があれば、拘束などで異常な管理をする実態もある。こうしたことが保育現場で起きるのはなぜなのか。

 労働経済ジャーナリストの小林美希さんは言う。

「知識や経験のある保育士であれば、上司や運営会社に保育環境の問題点を『おかしい』と意見できます。そこで改善策が取られればいいのですが、放置されることもある。そうすると、その保育士は辞めてしまう。保育に責任を持てないからです。園には経験の浅い保育士ばかりが残り、ますます質が下がるのです」

 保育を巡る環境の負の連鎖が、ブラックな実態を招いている。

※週刊朝日  2017年6月2日号

2017年5月3日水曜日

原発で事故が頻発する本当の理由


 平井憲夫さんという方は、約20年間、原子力発電所の現場責任者として働いておられました。従って、原発内部の実情を良く把握しておられます。1997年1月にお亡くなりになりましたが、その前年の1996年、下記リンク先の文章を書き残してくださいました。

原発がどんなものか知ってほしい

 上記サイトから、平井憲夫さん自身の経歴を引用します。

「1級プラント配管技能士、原発事故調査国民会議顧問、原発被曝労働者救済センター代表、北陸電力能登(現・志賀)原発差し止め裁判原告特別補佐人、東北電力女川原発差し止め裁判原告特別補佐人、福島第2原発3号機運転差し止め訴訟原告証人。」

 上記サイトには、原発の現場監督を長年していた人でないと知り得ない情報、原発のお寒い実態が詳細に書かれています。以下に、一部を引用させて頂きます。

引用始め

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素人が造る原発

 仮に、自分の家を建てる時に、立派な一級建築士に設計をしてもらっても、大工や左官屋の腕が悪かったら、雨漏りはする、建具は合わなくなったりしますが、残念ながら、これが日本の原発なのです。

 ひとむかし前までは、現場作業には、棒心(ぼうしん)と呼ばれる職人、現場の若い監督以上の経験を積んだ職人が班長として必ずいました。職人は自分の仕事にプライドを持っていて、事故や手抜きは恥だと考えていましたし、事故の恐ろしさもよく知っていました。それが十年くらい前から、現場に職人がいなくなりました。全くの素人を経験不問という形で募集しています。素人の人は事故の怖さを知らない、なにが不正工事やら手抜きかも、全く知らないで作業しています。それが今の原発の実情です。

 例えば、東京電力の福島原発では、針金を原子炉の中に落としたまま運転していて、1歩間違えば、世界中を巻き込むような大事故になっていたところでした。本人は針金を落としたことは知っていたのに、それがどれだけの大事故につながるかの認識は全然なかったのです。そういう意味では老朽化した原発も危ないのですが、新しい原発も素人が造るという意味で危ないのは同じです。

 現場に職人が少なくなってから、素人でも造れるように、工事がマニュアル化されるようになりました。マニュアル化というのは図面を見て作るのではなく、工場である程度組み立てた物を持ってきて、現場で1番と1番、2番と2番というように、ただ積木を積み重ねるようにして合わせていくんです。そうすると、今、自分が何をしているのか、どれほど重要なことをしているのか、全く分からないままに造っていくことになるのです。こういうことも、事故や故障がひんぱんに起こるようになった原因のひとつです。

 また、原発には放射能の被曝の問題があって後継者を育てることが出来ない職場なのです。原発の作業現場は暗くて暑いし、防護マスクも付けていて、互いに話をすることも出来ないような所ですから、身振り手振りなんです。これではちゃんとした技術を教えることができません。それに、いわゆる腕のいい人ほど、年問の許容線量を先に使ってしまって、中に入れなくなります。だから、よけいに素人でもいいということになってしまうんです。

 また、例えば、溶接の職人ですと、目がやられます。30歳すぎたらもうだめで、細かい仕事が出来なくなります。そうすると、細かい仕事が多い石油プラントなどでは使いものになりませんから、だったら、まあ、日当が安くても、原発の方にでも行こうかなあということになります。

 皆さんは何か勘違いしていて、原発というのはとても技術的に高度なものだと思い込んでいるかも知れないけれど、そんな高級なものではないのです。

 ですから、素人が造る原発ということで、原発はこれから先、本当にどうしようもなくなってきます。

名ばかりの検査・検査官

 原発を造る職人がいなくなっても、検査をきっちりやればいいという人がいます。しかし、その検査体制が問題なのです。出来上がったものを見るのが日本の検査ですから、それではダメなのです。検査は施工の過程を見ることが重要なのです。

 検査官が溶接なら溶接を、「そうではない。よく見ていなさい。このようにするんだ」と自分でやって見せる技量がないと本当の検査にはなりません。そういう技量の無い検査官にまともな検査が出来るわけがないのです。メーカーや施主の説明を聞き、書類さえ整っていれば合格とする、これが今の官庁検査の実態です。

 原発の事故があまりにもひんぱんに起き出したころに、運転管理専門官を各原発に置くことが閣議で決まりました。原発の新設や定検(定期検査)のあとの運転の許可を出す役人です。私もその役人が素人だとは知っていましたが、ここまでひどいとは知らなかったです。

 というのは、水戸で講演をしていた時、会場から「実は恥ずかしいんですが、まるっきり素人です」と、科技庁(科学技術庁)の者だとはっきり名乗って発言した人がいました。その人は「自分たちの職場の職員は、被曝するから絶対に現場に出さなかった。折から行政改革で農水省の役人が余っているというので、昨日まで養蚕の指導をしていた人やハマチ養殖の指導をしていた人を、次の日には専門検査官として赴任させた。そういう何にも知らない人が原発の専門検査官として運転許可を出した。美浜原発にいた専門官は三か月前までは、お米の検査をしていた人だった」と、その人たちの実名を挙げて話してくれました。このようにまったくの素人が出す原発の運転許可を信用できますか。

 東京電力の福島原発で、緊急炉心冷却装置(ECCS)が作動した大事故が起きたとき、読売新聞が「現地専門官カヤの外」と報道していましたが、その人は、自分の担当している原発で大事故が起きたことを、次の日の新聞で知ったのです。なぜ、専門官が何も知らなかったのか。それは、電力会社の人は専門官がまったくの素人であることを知っていますから、火事場のような騒ぎの中で、子どもに教えるように、いちいち説明する時間がなかったので、その人を現場にも入れないで放って置いたのです。だから何も知らなかったのです。

 そんないい加減な人の下に原子力検査協会の人がいます。この人がどんな人かというと、この協会は通産省を定年退職した人の天下り先ですから、全然畑違いの人です。この人が原発の工事のあらゆる検査の権限を持っていて、この人の0Kが出ないと仕事が進まないのですが、検査のことはなにも知りません。ですから、検査と言ってもただ見に行くだけです。けれども大変な権限を持っています。この協会の下に電力会社があり、その下に原子炉メーカーの日立・東芝・三菱の三社があります。私は日立にいましたが、このメーカーの下に工事会社があるんです。つまり、メーカーから上も素人、その下の工事会社もほとんど素人ということになります。だから、原発の事故のことも電力会社ではなく、メー力-でないと、詳しいことは分からないのです。

 私は現役のころも、辞めてからも、ずっと言っていますが、天下りや特殊法人ではなく、本当の第三者的な機関、通産省は原発を推進しているところですから、そういう所と全く関係のない機関を作って、その機関が検査をする。そして、検査官は配管のことなど経験を積んだ人、現場のたたき上げの職人が検査と指導を行えば、溶接の不具合や手抜き工事も見抜けるからと、一生懸命に言ってきましたが、いまだに何も変わっていません。このように、日本の原発行政は、余りにも無責任でお粗末なものなんです。

定期点検工事も素人が

 原発は1年くらい運転すると、必ず止めて検査をすることになっていて、定期検査、定検といっています。原子炉には70気圧とか、150気圧とかいうものすごい圧力がかけられていて、配管の中には水が、水といっても300℃もある熱湯ですが、水や水蒸気がすごい勢いで通っていますから、配管の厚さが半分くらいに薄くなってしまう所もあるのです。そういう配管とかバルブとかを、定検でどうしても取り替えなくてはならないのですが、この作業に必ず被曝が伴うわけです。

 原発は一回動かすと、中は放射能、放射線でいっぱいになりますから、その中で人間が放射線を浴びながら働いているのです。そういう現場へ行くのには、自分の服を全部脱いで、防護服に着替えて入ります。防護服というと、放射能から体を守る服のように聞こえますが、そうではないんですよ。放射線の量を計るアラームメーターは防護服の中のチョッキに付けているんですから。つまり、防護服は放射能を外に持ち出さないための単なる作業着です。作業している人を放射能から守るものではないのです。だから、作業が終わって外に出る時には、パンツー枚になって、被曝していないかどうか検査をするんです。体の表面に放射能がついている、いわゆる外部被曝ですと、シャワーで洗うと大体流せますから、放射能がゼロになるまで徹底的に洗ってから、やっと出られます。

 また、安全靴といって、備付けの靴に履き替えますが、この靴もサイズが自分の足にきちっと合うものはありませんから、大事な働く足元がちゃんと定まりません。それに放射能を吸わないように全面マスクを付けたりします。そういうかっこうで現場に入り、放射能の心配をしながら働くわけですから、実際、原発の中ではいい仕事は絶対に出来ません。普通の職場とはまったく違うのです。

 そういう仕事をする人が95%以上まるっきりの素人です。お百姓や漁師の人が自分の仕事が暇な冬場などにやります。言葉は悪いのですが、いわゆる出稼ぎの人です。そういう経験のない人が、怖さを全く知らないで作業をするわけです。

 例えば、ボルトをネジで締める作業をするとき、「対角線に締めなさい、締めないと漏れるよ」と教えますが、作業する現場は放射線管理区域ですから、放射能がいっぱいあって最悪な所です。作業現場に入る時はアラームメーターをつけて入りますが、現場は場所によって放射線の量が違いますから、作業の出来る時間が違います。分刻みです。

 現場に入る前にその日の作業と時間、時間というのは、その日に浴びてよい放射能の量で時間が決まるわけですが、その現場が20分間作業ができる所だとすると、20分経つとアラ-ムメーターが鳴るようにしてある。だから、「アラームメーターが鳴ったら現場から出なさいよ」と指示します。でも現場には時計がありません。時計を持って入ると、時計が放射能で汚染されますから腹時計です。そうやって、現場に行きます。

 そこでは、ボルトをネジで締めながら、もう10分は過ぎたかな、15分は過ぎたかなと、頭はそっちの方にばかり行きます。アラームメーターが鳴るのが怖いですから。アラームメーターというのはビーッととんでもない音がしますので、初めての人はその音が鳴ると、顔から血の気が引くくらい怖いものです。これは経験した者でないと分かりません。ビーッと鳴ると、レントゲンなら何十枚もいっぺんに写したくらいの放射線の量に当たります。ですからネジを対角線に締めなさいと言っても、言われた通りには出来なくて、ただ締めればいいと、どうしてもいい加滅になってしまうのです。すると、どうなりますか。

普通の職場環境とは全く違う

 放射能というのは蓄積します。いくら徴量でも十年なら十年分が蓄積します。これが怖いのです。日本の放射線管理というのは、年間50ミリシーベルトを守ればいい、それを越えなければいいという姿勢です。

 例えば、定検工事ですと三ケ月くらいかかりますから、それで割ると一日分が出ます。でも、放射線量が高いところですと、一日に五分から七分間しか作業が出来ないところもあります。しかし、それでは全く仕事になりませんから、三日分とか、一週間分をいっぺんに浴びせながら作業をさせるのです。これは絶対にやってはいけない方法ですが、そうやって10分間なり20分間なりの作業ができるのです。そんなことをすると白血病とかガンになると知ってくれていると、まだいいのですが……。電力会社はこういうことを一切教えません。

 稼動中の原発で、機械に付いている大きなネジが一本緩んだことがありました。動いている原発は放射能の量が物凄いですから、その一本のネジを締めるのに働く人三十人を用意しました。一列に並んで、ヨーイドンで七メートルくらい先にあるネジまで走って行きます。行って、一、二、三と数えるくらいで、もうアラームメーターがビーッと鳴る。中には走って行って、ネジを締めるスパナはどこにあるんだ?といったら、もう終わりの人もいる。ネジをたった一山、二山、三山締めるだけで百六十人分、金額で四百万円くらいかかりました。

 なぜ、原発を止めて修理しないのかと疑問に思われるかもしれませんが、原発を一日止めると、何億円もの損になりますから、電力会社は出来るだけ止めないのです。放射能というのは非常に危険なものですが、企業というものは、人の命よりもお金なのです。

だれが助けるのか

 また、東京電力の福島原発で現場作業員がグラインダーで額(ひたい)を切って、大怪我をしたことがありました。血が吹き出ていて、一刻を争う大怪我でしたから、直ぐに救急車を呼んで運び出しました。ところが、その怪我人は放射能まみれだったのです。でも、電力会社もあわてていたので、防護服を脱がせたり、体を洗ったりする除洗をしなかった。救急隊員にも放射能汚染の知識が全くなかったので、その怪我人は放射能の除洗をしないままに、病院に運ばれてしまったんです。だから、その怪我人を触った救急隊員が汚染される、救急車も汚染される、医者も看護婦さんも、その看護婦さんが触った他の患者さんも汚染される、その患者さんが外へ出て、また汚染が広がるというふうに、町中がパニックになるほどの大変な事態になってしまいました。みんなが大怪我をして出血のひどい人を何とか助けたいと思って必死だっただけで、放射能は全く見えませんから、その人が放射能で汚染されていることなんか、だれも気が付かなかったんですよ。

 一人でもこんなに大変なんです。それが仮に大事故が起きて大勢の住民が放射能で汚染された時、一体どうなるのでしょうか。想像できますか。人ごとではないのです。この国の人、みんなの問題です。

住民の被曝と恐ろしい差別

 日本の原発は今までは放射能を一切出していませんと、何十年もウソをついてきた。でもそういうウソがつけなくなったのです。

 原発にある高い排気塔からは、放射能が出ています。出ているんではなくて、出しているんですが、二四時間放射能を出していますから、その周辺に住んでいる人たちは、一日中、放射能をあびて被曝しているのです。

 ある女性から手紙が来ました。二三歳です。便箋に涙の跡がにじんでいました。「東京で就職して恋愛し、結婚が決まって、結納も交わしました。ところが突然相手から婚約を解消されてしまったのです。相手の人は、君には何にも悪い所はない、自分も一緒になりたいと思っている。でも、親たちから、あなたが福井県の敦賀で十数年間育っている。原発の周辺では白血病の子どもが生まれる確率が高いという。白血病の孫の顔はふびんで見たくない。だから結婚するのはやめてくれ、といわれたからと。私が何か悪いことしましたか」と書いてありました。この娘さんに何の罪がありますか。こういう話が方々で起きています。

 この話は原発現地の話ではない、東京で起きた話なんですよ、東京で。皆さんは、原発で働いていた男性と自分の娘とか、この女性のように、原発の近くで育った娘さんと自分の息子とかの結婚を心から喜べますか。若い人も、そういう人と恋愛するかも知れないですから、まったく人ごとではないんです。 こういう差別の話は、言えば差別になる。でも言わなければ分からないことなんです。原発に反対している人も、原発は事故や故障が怖いだけではない、こういうことが起きるから原発はいやなんだと言って欲しいと思います。原発は事故だけではなしに、人の心まで壊しているのですから。

 それから、今は電気を作っているように見えても、何万年も管理しなければならない核のゴミに、膨大な電気や石油がいるのです。それは、今作っている以上のエネルギーになることは間違いないんですよ。それに、その核のゴミや閉鎖した原発を管理するのは、私たちの子孫なのです。

 そんな原発が、どうして平和利用だなんて言えますか。だから、私は何度も言いますが、原発は絶対に核の平和利用ではありません。

 だから、私はお願いしたい。朝、必ず自分のお子さんの顔やお孫さんの顔をしっかりと見てほしいと。果たしてこのまま日本だけが原子力発電所をどんどん造って大丈夫なのかどうか、事故だけでなく、地震で壊れる心配もあって、このままでは本当に取り返しのつかないことが起きてしまうと。これをどうしても知って欲しいのです。

 ですから、私はこれ以上原発を増やしてはいけない、原発の増設は絶対に反対だという信念でやっています。そして稼働している原発も、着実に止めなければならないと思っていあす。

 原発がある限り、世界に本当の平和はこないのですから。

プロパガンダとは

安倍政権が多用する悪質なプロパガンダ事例を紹介します。気をつけないと日本国民はすぐにダマされる。

 プロパガンダとは次のように定義されています。(出典:ウィキペディア)
引用始め
***********************
「特定の思想・世論・意識・行動へ誘導する意図を持った、宣伝行為である。通常情報戦、心理戦もしくは宣伝戦、世論戦と和訳され、しばしば大きな政治的意味を持つ。」
「あらゆる宣伝や広告、広報活動、政治活動はプロパガンダに含まれ、同義であるとも考えられている。利益追求者(政治家・思想家・企業人など)や利益集団(国家・政党・企業・宗教団体など)、なかでも人々が支持しているということが自らの正当性であると主張する者にとって、支持を勝ち取り維持し続けるためのプロパガンダは重要なものとなる。対立者が存在する者にとってプロパガンダは武器の一つであり、自勢力やその行動の支持を高めるプロパガンダのほかに、敵対勢力の支持を自らに向けるためのもの、または敵対勢力の支持やその行動を失墜させるためのプロパガンダも存在する。」
「あらゆる国でプロパガンダは用いられており、一方で国家に反対する人々もプロパガンダを用いている。あらゆる政治的権力がプロパガンダを必要としている。」
***********************
引用終わり
 プロパガンダ自体は悪いものではなく、いつの時代もどの国でも手段として用いられてきました。一般国民の立場で警戒しなければいけないのは、権力者が用いるブラックプロパガンダです。ブラックプロパガンダとは、情報の発信元を偽ったり、虚偽や誇張が含まれるプロパガンダのことです。
 プロパガンダの技術としては、アメリカの宣伝分析研究所が次の7種類を挙げています。
1.ネーム・コーリング
レッテル貼り。攻撃対象をネガティブなイメージと結びつける(恐怖に訴える論証)。
2.カードスタッキング
自らの主張に都合のいい事柄を強調し、都合の悪い事柄を隠蔽、または捏造だと強調する。本来はトランプの「イカサマ」の意。情報操作が典型的例。マスコミ統制。
3.バンドワゴン
その事柄が世の中の趨勢であるように宣伝する。人間は本能的に集団から疎外されることを恐れる性質があり、自らの主張が世の中の趨勢であると錯覚させることで引きつけることが出来る。(衆人に訴える論証)
4.証言利用
「信憑性がある」とされる人に語らせることで、自らの主張に説得性を高めようとする(権威に訴える論証)。
5.平凡化
その考えのメリットを、民衆のメリットと結びつける。
6.転移
何かの威信や非難を別のものに持ち込む。たとえば愛国心を表彰する感情的な転移として国旗を掲げる。
7.華麗な言葉による普遍化
対象となるものを、普遍的や道徳的と考えられている言葉と結びつける。
 上記7つを一読してもピンと来ないかもしれませんので、各々具体例を挙げて行きます。
1.ネーム・コーリング
 レッテル貼り。攻撃対象をネガティブなイメージと結びつける(恐怖に訴える論証)。
 2017年に入ってから森友学園問題が世間を騒がせるようになりました。籠池理事長夫妻の推進してきた戦前回帰教育に安倍総理夫妻が感激し、是非とも全国に普及させたいと思ったのです。

写真(森友学園の教育に感動した安倍昭恵夫人)
 安倍総理の意向を忖度した官僚たちは小学校開設のために国有地をタダ同然で森友学園に払い下げました。お友達には優しいと言えば聞こえは良いですが、実質、国家の私物化ですね。
 この問題が発覚した後、支持率の低下を恐れた安倍総理は、籠池理事長一人を悪者にしてトカゲの尻尾切りをしたのです。

写真(かつては大親友だった森友学園の籠池理事長を邪険にする安倍総理)
 日本会議の幹部とはいえ一私人に過ぎない籠池氏を証人喚問し、安倍総理の取り巻きたちは寄ってたかって彼一人を悪者に仕立て上げようとしました。結果は、あまりうまくいかなかったようです。

写真(籠池氏の証人喚問) 出典:毎日新聞
2.カードスタッキング
 自らの主張に都合のいい事柄を強調し、都合の悪い事柄を隠蔽、または捏造だと強調する。本来はトランプの「イカサマ」の意。情報操作が典型的例。マスコミ統制。
 官邸の圧力があるとはいえ、公の場でウソをつき、国民への情報開示を拒むのが仕事だとは情けない(下写真)。立派な肩書を持っていても、一介のサラリーマンに過ぎないということでしょうか?

写真(森友学園との交渉記録は廃棄したと述べる財務省の担当者)
3.バンドワゴン
 その事柄が世の中の趨勢であるように宣伝する。人間は本能的に集団から疎外されることを恐れる性質があり、自らの主張が世の中の趨勢であると錯覚させることで引きつけることが出来る。(衆人に訴える論証)
 安倍昭恵夫人は総理の外交にも同行するファーストレディーであり、総理夫人の肩書を思う存分活用しています。秘書が5人も付いて、その給料はすべて税金で払われています。実質、公人なのですが、安倍総理は私人だと主張しています。

写真(森本学園問題で、妻は私人だと主張する安倍総理)
 この発言に反発した人も多いと思います。しかし一方で、次のような感想を持った人も多いはずです。
「確かに著名人だけど、公的な権力は持ってないし私人と言えなくもないよな。」
「夫である安倍さんが、私人である妻を守ろうとするのは当然だ。」
 安倍夫妻そろって国家の私物化をしている事実を野党側が厳しく追及するのは当たり前ですが、「妻は私人だ」と主張することで国民の批判を和らげ、批判の矛先をずらす効果があったと思います。
4.証言利用
 「信憑性がある」とされる人に語らせることで、自らの主張に説得性を高めようとする(権威に訴える論証)。
 安倍総理は森友学園の問題に関して追及されているとき、「土地取引や認可に関係していたら総理大臣も国会議員も辞任する」と発言しました。

写真(森友学園の土地取引や認可に関係していたら辞任すると発言する安倍総理)
 内閣の最高責任者である総理大臣という肩書をかけた発言ですので、非常に重みを持ちます。このような権威を持ち出されると、聞く側はついつい「信頼できる」と思ってしまうものです。
5.平凡化
 その考えのメリットを、民衆のメリットと結びつける。
 組織犯罪処罰法改正案が成立すれば、警察の国民に対する監視行為が拡大されます。政権にとって気に入らない集団は共謀罪で逮捕され投獄されることになります。どんな問題についても反対の意思表示すらできなくなるのです。戦前の治安維持法の再来ですが、そのような本音は絶対に言いません。代わりに安倍総理は、組織犯罪処罰法改正案への賛同を求めて次のような発言をしました。

写真(組織犯罪処罰法改正案が成立しなければ東京五輪は開催できないと発言する安倍総理)
「東京オリンピック開催に必要なのか。ならば仕方ないな。」と納得した国民は多いはずです。疑うことを知らない素直な国民は本当に有難いものです。
6.転移
 何かの威信や非難を別のものに持ち込む。たとえば愛国心を表彰する感情的な転移として国旗を掲げる。
 戦後に廃止された教育勅語を復活させようと、安倍政権は一生懸命です。

写真(教育勅語を取り戻すべきと発言する稲田防衛大臣)
 2017年3月31日、安倍内閣は、教育勅語の使用を認める閣議決定を行いました。いずれは、全国津々浦々の学校で教育勅語を毎日暗唱させたいのでしょう。いわゆる全国の森友学園化です。教育勅語を、愛国心があるかどうかの踏絵に利用しようとしています。
 「何か事が起こったら、自分の命は権力者のために捧げなさい」というのが教育勅語の本質です。くれぐれもダマされないようにしましょう。

7.華麗な言葉による普遍化
 対象となるものを、普遍的や道徳的と考えられている言葉と結びつける。
 文部科学省は、2017年3月31日付の官報で「新学習指導要領」を告示しましたが、中学の保健体育では、武術の種目として新たに「銃剣道」を加えました。人殺しの方法を公教育で教える国がどこにあるのでしょうか?

写真(銃剣による刺殺場面)
 これに対して、全日本銃剣道連盟の担当者は次のように言います。
「現在の銃剣道の目的はあくまでも人間形成です。戦前に戦闘に用いられていたものとは異なり、いまでは近代的なスポーツとなっています。指導要領に明記されたことをきっかけに、武道の種目として普及していけばよいと思います」
 ヒゲの佐藤元隊長(自民党議員)は、オフィシャルブログで次のように述べています。
「武士道の伝統に由来する日本で体系化された武技の修練による心技一如の運動文化で、心技体を一体として鍛え、人格を磨き、道徳心を高め、礼節を尊重する態度を養う、人間形成の道」
 本当にモノは言い様だと思います。美しい言葉にダマされやすいのも日本人の特徴です。殺人技術の習得授業を公教育に持ち込むことへ賛同する人が増えないことを望みます。
最後に:
アドルフ・ヒトラーは、宣伝手法について次のように述べています。
「宣伝効果のほとんどは人々の感情に訴えかけるべきであり、いわゆる知性に対して訴えかける部分は最小にしなければならない」
「宣伝を効果的にするには、要点を絞り、大衆の最後の一人がスローガンの意味するところを理解できるまで、そのスローガンを繰り返し続けることが必要である。」
また、ヨーゼフ・ゲッベルスは、「十分に大きな嘘を頻繁に繰り返せば、人々は最後にはその嘘を信じるだろう」(=嘘も百回繰り返されれば真実となる)と述べました。
 歴史を振り返るとわかるのですが、権力者は必ず嘘をつきます。テレビ・ラジオ・映画・インターネット・新聞・雑誌・街頭演説・ポスターなど、ありとあらゆる手段を用いて国民に訴えかけてきます。ダマされて、間違った判断や不適切な投票行動をしないように気を付けなければなりません。
以上

2017年5月1日月曜日

面白い計算

 森友事件。

 あまりに濃ゆいキャラクターの方々が次々に登場されるのを、あたくしは外野席からぼうっと見物人していたのでありますが、展開の面白さがじわじわきております。

 そもそも、教育勅語を幼稚園児に唱えさせて「安倍首相バンザイ」なんていうのは、まともな右翼の方なら、「天皇陛下をバカにしてんのか」と激怒されるようなことでありまして、なんといいますか、そういう左から見ても右から見ても論外な光景に対して、時の首相夫人が感銘の涙を流して名誉校長になる、なんていう滑稽さは、単独でもかなりアレなお話なんですが、そこに、莫大な国費が注ぎ込まれたみたいだとか、ゴミがあるんだか、それも実在するんだか幻なんだかという魔術的リアリズムな話になってきますと、もうラテンアメリカ系としては放っておけないじゃないですか。

 それにしても、官庁の中の官庁、日本で一番頭のいい人達が揃っているという財務省のエリートの方々が、どうやって、こんなゴミの山に足を突っ込んじゃったというのでしょう。

 と思っていたら、

「ゴミ以外にも面白い問題がありますよ」
と、知り合いの素敵なお兄さんから面白い計算を見せていただいちゃいました。

 問題の土地は、

平成27年1月鑑定:10年契約年額4200万
平成27年4月鑑定:50年契約年額3600万

(あれれ、契約期間が伸びて、ちょっと追加条件が加わったら、ここで600万円安くなっています)

そして、5月契約:10年契約年額2730万

あれれ、契約期間が戻ったのに、なぜか、賃貸料がもっと下がっちゃいました。

最初から考えると、なんと、わずか4ヶ月で1470万円、なんと、ここまでですでに、35%もお値引きになっちゃったんですね。まだ、本格的にゴミ出てないのに!(笑)

で、籠池さんは、それでも高いんで、半額にしてくれないかなあ、とアッキーにお願いしたわけですが、とすると、籠池さんが希望しておられたお支払い額は、

 2730万円÷2=1365万円
 10年分で、13650円

てことですね。

すると、ああら不思議。

この売買契約には「買戻し特約」が設定され、登記もされています。契約条件に反した場合、売主が買い戻せるという特約ですが、この特約は民法で期間は10年以内と決められているのだそうです。なので、
あれ? 賃料を半額にして、買い戻せる最長期間10年で計算すると・・・

どういうわけか追加でゴミが出てきちゃった、というので8億円減額された土地売買価格は、10年分割で13400万円ですから、

あれれ?

(1) 借地契約の賃料を半額にして
(2) 10年後には無償で譲渡する

のと、同じ額になっちゃったんですね。谷さんへのFAXでのお願いの内容と、ぴったり同じ条件じゃありませんか。うわあ、すっごい偶然てあるもんですね。

こんな計算式見せられちゃうと、やっぱり、財務省と籠池さんとが、面談でどういうお話をなさったのかがとっても気になっちゃうじゃないですか。

でも、捨てちゃったんですよね。その面談記録は。
そして、交された会話も「忘れちゃった」というんですね?

さすがに、「どんなミッション・インポシブル?」と日本中で失笑を買った「データ2週間自動消滅システム」は撤回されましたが、それでも、

1.電子データだと容量の問題があるので、紙で保存している。(どういう鏡の国?)

2.電磁データは、サーバの容量がもったいないから、ちゃっちゃと消してるし、バックアップデータも2週間分だけしか取ってない。

3.データ復旧はできない。専門家ができないって言ったから。その専門家が誰かは内緒。

....だそうです。

そうですか。電子データより紙のほうが保存に適しているって、もろに経産省に喧嘩売ってるんですね。
http://www.meti.go.jp/policy/it_policy/e-doc/guide/nyumon2.html

(財務省と経産省が犬猿の仲っていう噂は本当だったのかな)

しかも財務省って、月次データすら保存してないってことなんですね。私みたいなしがない個人事業者でもやってることなんですが。

いやもう、天下の財務省がここまでケチらなきゃいけないなんて、今の日本、どんだけお金がないのか思い知らされるような、うら悲しいお話です。

なわけないだろうが。

というわけで、なんか、すごーく興味が湧いてきてしまいました。

ほら、目の前にプチプチがあると、どうしてもプチプチ潰しやりたくなっちゃうじゃないですか。

財務省の皆様、私の前にプチプチを置いちゃいけませんよ。

2017年4月27日木曜日

「音声データ」! 籠池氏と財務省の面談の内容


森友問題で新証拠の「音声データ」が! 籠池氏と財務省の面談の内容が明らかに!「昭恵夫人のほうからも…」との言葉も

 やはり、まだまだ幕引きなどできるはずがない──。森友学園問題でまたも新たな証拠が飛び出した。昨日放送された『報道ステーション』(テレビ朝日)で、籠池夫妻が財務省と面会した際の「音声データ」が公開されたのだ。

 この面会が行われたのは、2016年3月15日。杭打ち工事によって地下から埋設物が発見された、すぐ後のことだ。面会した相手は、財務省理財局国有財産審理室・田村嘉啓室長。そう、例のFAXで総理大臣夫人付職員の谷査恵子氏に土地取引について丁寧な返答を行っていた人物である。

 音声データによると、籠池理事長に対して田村室長は「状況の報告は受けてますので、どういう状況になっているのかというのは一応、承知しております」と挨拶。一方の籠池泰典理事長(当時)は「どうも我々が俗な言葉で言うと、舐められているようなかたちをしていると、ずっと前から感じてましてね」と言い、こう訴えるのだ。

「今回お邪魔した主たる目的というのは何かと言うと、財務省の近畿財務局の方が、ガラとか有害物質が入っている土を『もうそのまま埋め戻してほしい』と、運ばないで場内に埋め戻して欲しいなんていうことが発生した」

 籠池理事長がここで問題にしている「ゴミの埋め戻し」というのは、2015年9月4日に行われた財務省近畿財務局と国土交通省大阪航空局、施工業者、設計事務所との面談で出てきたものだ。この際、どんな打ち合わせが行われたのかについては、施工業者が作成した「打ち合わせ記録」に記載されている。

財務省が籠池氏に「特例」「ちゃんと検討する」

 その「打ち合わせ記録」によると、業者側が「(出てきた産廃土を)すべて撤去となると膨大な金額となる為、工事を進めてよいものか判断頂きたい」と発言。それに対して近畿財務局側は「地価を上回る瑕疵が発生する国有地を貸し出しすることは出来ないので契約取止めになる」「借主との紛争も避けたいので場内処分の方向で協力お願いします」と回答している。

 工事で出た産廃土は土とごみとに分けて処理することが廃棄物処理法によって義務づけられており、近畿財務局は廃棄物処理法違反にあたる指示を行っていることになるが、この近畿財務局の対応に籠池夫妻は激怒。音声データのなかで籠池夫人は、田村室長に「なんで借料払わなアカンのですか? なんでですか? 230万近くを毎月払わなアカンのですか?」とまくし立てている。

 対して、田村室長の返事はこのようなものだった。

「国有地の、全国にありますけど、管理処分っていうのは基本的には全部、財務局の権限でやってるんです。ただ特例的なものは我々のところにも相談来ますんで、こういう事実を踏まえてどうしたらいいのか、これはちゃんと検討しますんで」

 そして実際、この面談からわずか9日後に、森友学園は契約を借地ではなく土地購入を申し出、その後は大阪航空局がゴミ撤去費用を約8億円と算出し、6月20日に撤去費用が値引きされた1億3400万円での売買契約が結ばれたのだ。まさにミラクルな「神風が吹いた」状態と言えよう。

音声データには昭恵夫人の名前が何度も!

 しかし、今回公開された音声データにおいてもっとも聞き逃せない部分は、籠池理事長が“あの人の名前”を強調するようにたびたび口にしていることだろう。無論、安倍昭恵夫人その人の名だ。

 田村室長に対して、籠池理事長はこんな話をしている。

「昭恵夫人のほうからも、たしかここも聞いてもらったこともあると思いますけど」
「棟上げ式に首相夫人が来られて餅をまくことになっているから、だから余計ね、僕はびっくりしてしもたんですよ。これ、棟上げ式ずれるんとちゃうかなっていうやつがあるでしょ。やっぱりね、そんなバカなことようやるなあ」
「今回はやっぱりね、これは、あの方自身が愚弄されてると思ったから、僕、来たんです。これはアカンと、こんなことしてたら大変なことになるなあと思いまして。僕は自分のために来たんじゃない」

 籠池理事長の迫り方は、まるで「首相の夫人が名誉校長の小学校が予定通り開校できないようなことがあっていいのか」と言っているようなものだ。ようするに、財務省が国有地を激安に設定した裏では、総理夫人付職員からの問い合わせしかり、籠池理事長の今回の話しかり、つねに昭恵夫人の存在がちらついていたのだ。

 安倍首相は国会で「私も妻も理財局長等に(国有地売却について)言っていないのに、名誉校長に安倍昭恵という名前があれば印籠みたいに『恐れ入りました』となるはずがない」と答弁したが、もはやこれはどう考えても、昭恵夫人の名前が印籠になっていたということだ。

 北朝鮮の脅威を煽ることで国民の目を完全に森友学園問題からずらそうと必死の安倍首相だが、そうは問屋が卸さない。昨日の国会で共産党の宮本岳志衆議院議員は田村室長の参考人招致を求めたが、早急に実施されるべきだろう。もちろん、安倍昭恵夫人の証人喚問も、だ。

(編集部)


財務省、森友との契約「特例」 面会時、籠池氏が録音
http://www.asahi.com/articles/ASK4T7VTSK4TUTIL07W.html?iref=comtop_8_03
2017年4月26日01時24分 朝日新聞 後段文字お越し

 森友学園(大阪市)への国有地売却問題で、学園の籠池泰典氏が昨年3月15日に財務省幹部と面会した際、学園との土地取引について幹部が「特例」と述べていたことがわかった。地下で新たに見つかったごみについては「重要な問題」とし、話し合いに応じることを伝えていた。

 朝日新聞はノンフィクション作家、菅野完(すがのたもつ)氏から面会の音声データを入手。籠池氏が取材に対し、自ら録音したものと認めた。

 籠池氏は同月11日、賃貸契約を結んでいた国有地で小学校建設を進めている中、地中から新たなごみが見つかったと近畿財務局に報告。面会はそれを受けて籠池氏が申し入れた。

 籠池氏によると、相手は財務省の田村嘉啓・国有財産審理室長。音声データによると田村氏は籠池氏に対し、売却ではなく当面は貸し付けとした土地の契約について「特例」と発言。国有地の管理処分は出先の財務局の権限としたうえで、「特例的なものは我々にも相談が来る」と述べていた。

 新たなごみは、「重大な問題だと認識している」とし、近畿財務局から「本日の夕方にも(籠池氏に)電話をして、明日、近畿財務局の方からお伺いをして土壌の処理をどう進めていくかを話しましょう」と報告を受けたと伝えていた。

 籠池氏は「我々にご支援いただいている議員もいる。(安倍晋三首相の妻の)昭恵夫人の方からも確かここも聞いてもらったことがあると思う」などと発言。面会の9日後、この土地を買い取ると申し入れ、同年6月に鑑定価格の1割超の値段で売買契約が結ばれた。

 朝日新聞は24日、財務省に面会のやり取りについて取材を申し込んだが、25日夜までに回答はない。財務省の佐川宣寿理財局長は、25日の衆院財務金融委員会でこの面会について問われ、「(田村氏は)埋設物への早急の対応を求められたということは強く覚えていて、現場で適切に対応するということで答えた」と述べた。


“森友8億円値引き”の謎 音声記録が明かす新事実
2017年4月25日放送 22:04 - 22:15 テレビ朝日 報道ステーション (ニュース) 「TVでた蔵」

財務省理財局 国有財産審理室長と森友学園元理事長夫妻が2016年3月15日に面会した際のやりとりを録音したとしたとされる音声データを入手。3月11日にゴミが大量発見され、3月24日には土地購入を申し入れている。

森友学園の元理事長夫妻と、財務省理財局 国有財産審理室の室長と部下たちの面会の音声データを公開。小学校の工事を請け負っていた業者と近畿財務局との打ち合わせ記録では、地中の埋設物をすべて撤去すると地価を超える費用がかかるため「場内処分の方向で協力をする」と近畿財務局が要請していたことを元理事長が話している。元理事長は「こんなので小学生の安心・安全な教育ができますか?」と訴えている。さらに「将来的には8階建てにして中学校を建てる計画があり、そうすればゴミを全部撤去しないといけない」と話している。

財務省側は「国有地の管理処分というのは基本的に財務局の権限でやっている。ちゃんと検討する」と話している。この音声データについてテレビ朝日は財務省に問い合わせたが、「誰がどうやって録音したかわからないものを確認するつもりはない」としている。

今日の国会で佐川宣寿理財局長は「9月に大阪航空局とともに関係業者と工事内容等について打ち合わせを行なっていた記憶はあるが、業者に対し産業廃棄物の場内処理を求めるような発言を行なったことはなかった」と述べている。3月15日の面会後の24日に元理事長は土地の購入を申し入れ、6月には9億円の国有地を8億円引きで契約を結んだ。


森友8億円値引きの謎・音声記録が明かす新事実
https://jcc.jp/news/12161221/
04/25 22:12 テレビ朝日 【報道ステーション】 JCC

森友学園の建設予定地をめぐる一連の問題。

2016年3月15日、籠池前理事長夫妻が財務省理財局国有財産審理室・田村嘉啓室長と面会。

国会(衆議院財務金融委員会)で財務省理財局・佐川宣寿理財局長は「9月初旬に大阪航空局とともに関係業者と工事内容等について打ち合わせを行った記憶はある。

業者に対して産業廃棄物の場内処理を求めるような発言を行ったことはない」と述べた。

共産党・宮本岳志衆議院議員は「理財局との面談で9月4日の打ち合わせ記録が話題となり、財務省職員の埋め戻し発言について籠池前理事長側からクレームがあったのでは」と質問し、佐川理財局長は「本人の記憶では、新たに発見された埋設物への早急な対応がやりとりをした記憶で、具体的な内容等については記憶していない」と述べた。
証人喚問で籠池前理事長は「その時は神風が吹いたと思った」と話した。

「待ってて、誰かに言ってくる!」

“つまり知らない人を疑う判断を子供にさせるのではなく 
「待ってて、誰かに言ってくる!」 
これを必ず言うことを教育するのです。 

先の訓練では例えば周りに大人がいない状況を作り、 
職員室なりに大人を探しに行かせる。 
友達に伝える子には「50点!大人に言ってね」とダメ出しをする。 

「待ってて、誰かに言ってくる!」という表現は 
相手が疑わしくても優しく見えても、 
どちらにしても気遣いなく発しやすいです。 
良い人なら待ってますし、悪い人ならすぐに離れます。 
子供自身も「待ってて、誰かに言ってくる」と言ったからには 
次の行動は即座に場を動くことになります。”

2017年4月26日水曜日

ツタヤ図書館をつくった自治体

 来年3月、山口県周南市の徳山駅前にオープン予定の新図書館に、またひとつ疑惑が持ち上がった。
 この図書館を空間プロデュースから手掛け、開館後は指定管理者として運営を一手に担うのは、レンタル大手・TSUTAYAを展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)だ。同社が2011年に東京・渋谷にオープンした代官山蔦屋書店を彷彿とさせる、イメージ先行の図書館がまたひとつつくられようとしている。
 3月18日付当サイト記事『ツタヤ図書館、ダミー本3万5千冊に巨額税金…CCC経営のカフェ&新刊書店入居』において、152万円もの税金を投入して、中身が空洞の“ダミー本”を3万5000冊分も購入する計画であると報じ、大きな反響を得た。
 中心市街地開発の一貫として、建設が予定されている駅ビルにできる複合施設内に、国の補助金をもらうために公共図書館をつくる――。そんな周南市の計画は、佐賀県武雄市、神奈川県海老名市、宮城県多賀城市、岡山県高梁市に続き、同じくCCCが運営する「ツタヤ図書館」と酷似した、典型的な「ハコモノ行政」だった。
 だが、この図書館では、さらに驚くべき事態が進行していた。
 3月上旬、3万5000冊のダミー本を購入する件について、筆者が周南市に問い合わせをしたとき、担当者からなぜか「洋書のことですか?」と聞かれた。そのときは、図書館の蔵書として洋書も入れるのだろうと漠然ととらえていた。ところが、担当部署と市議会関係者に取材してみると、洋書も「本に囲まれた圧倒的な空間づくりのため」と、ダミー本と同じ目的で購入すると明言したのだ。
 担当するのは、新図書館建設プロジェクトを推進している中心市街地整備課。予算も、蔵書購入等の開館準備費用とは別に、移動式書架や家具などの設備関係の製作費として計上されていた。取材してみると、おかしな発言ばかりが出てくる。
「飾りのために置くものなので、取り出して読むことはできない」
「蔵書データに載らない」
「貸出も不可」
「高層書架の上層部に固定する」
「新刊か中古かは問わない」
 このように、市は洋書を完全に書架を演出する装飾用小道具としてとらえていることが判明した。
 中身が空洞のダミー本の場合は、「高い位置に重い本を配架するのは危険だから」との言い訳も立つが、重厚な洋書を高層部分に配置するのは危険極まりない。
「洋書を配置するのは、吹き抜け部分の超・高層書架部分です。高さは8.8メートル。うち高さ3.8メートルまでは、一般の蔵書を配架します。それよりも上の高さ5メートル、横17メートル、14段、延べ247メートルにわたって、すべて装飾用の洋書を固定して配置する計画です」(周南市中心市街地整備課)
 これらはすべてCCCの提案によるもので、「本に囲まれた圧倒的な空間演出」のためだという。


 周南市は、装飾用の洋書をいったい、いくらの費用をかけて、何冊購入する計画なのか。 先述の記事でレポートしたダミー本3万5000冊分に費やす総費用は152万円と、1冊当たりの単価は四十数円だったが、洋書の場合は、そんな額では済まないはずだ。
 担当部署に問い合わせたところ、当初「現在、相見積もりをとっているところなので、3月期末までには判明する」と回答があった。ところが、「ダミー本大量購入」の事実を当サイトが報じたことにより、新図書館建設に批判的な意見が噴出し、市の対応は一変。
 4月に入って問い合わせると「装飾デザイン及び書架・家具製作業務委託費全体で8900万円」とだけ明かし、それ以上の細かい項目については、「CCCの同意がないので公表できない」と開示を拒否した。そこで、CCCにも問い合わせたが無回答だった。
 そこで、市議会の会議録やCCCが過去に開館準備を手掛けたほかの公共図書館における開示文書などのデータを基に、周南市が洋書にかける額を試算してみた。
 まずは、購入予定の洋書冊数だ。判明しているのは、周南市の新図書館の吹き抜け高層書架は、延べ247メートルとなっている。厚さ2センチの本が1万2350冊収納できる。
 市議会の会議録によれば、内装や移動式書架、専用の椅子、テーブルなどの備品購入は、いずれもCCCの提案によるもので、そこにかける費用も数年前にリニューアルした別の市立図書館の約3倍だという。国からの巨額補助金が湯水のごとく注ぎ込まれているためか、かなり贅沢なつくりになっているらしい。
 そんな贅沢さの象徴的な存在が、インテリア小物としての洋書だったのだ。インターネット通信販売で洋書の価格を調べてみると、「デコラティブブックス」「インテリアブックス」といった名称で販売されているものが多くみつかる。それらは中古でも、薄い本で1冊当たり500~1000円、革表紙風の古典的な洋書なら1冊3000~5000円もザラだ。
 装飾用の中古本も扱っている都内の老舗洋書店に聞くと、店長が次のように話す。
「うちでは、ディスプレイ用の中古洋書は、店頭は500円から、通販は900円から販売しています。ただし、1000冊以上の大口になりますと、単価は1200円と高くなります。高いものも交ぜないと冊数を確保できないからです。1000冊を超えると、お客さまのご希望や本の内容、見かけなどの要望は聞かず、“お任せ”になってしまいます。
 2000冊以上は、うちでは扱ったことはありません。8メートル超の高層書架に配架するというのは信じられません。洋書は、重いものでは3キロ以上あるので、そんな高いところから地震で落下すると、死人が出るおそれがあります」
 周南市は、「高層書架の安全対策は万全」と胸を張っているので、相当な対策をとっているとは思うが、やはり不安は拭えない。




 ともかく、仮に市場価格1冊1200円の本を1万2000冊購入すると考えれば、運搬、設置等の費用を除いた本体だけで1440万円もかかることになる。
 一方、周南市の予算をみると、洋書の費用が計上されているのは、CCCに随意契約とした「装飾デザイン及び書架・家具製作業務委託」である。
 什器(床に置く移動式書架)、照明スタンド、サイン類、置物、絵画数点、植栽などを含めた総額は1億2100万円だ。このうち「書架・家具の製作」部分が6600万円、「装飾及びサインのデザイン企画」が5500万円であることが、議会答弁から判明した。
 詳細は省くが、このデータを基にして、過去にCCCが手掛けた佐賀県武雄市図書館のリニューアル工事に関する開示文書のデータなども参考にして導き出した「装飾用洋書」の推定費用は、およそ2000万円に上る。
 公共図書館の中に、中身空洞のダミー本を3万5000冊も並べるだけではなく、もっとも目立つ中央の吹き抜け部分に、1万冊以上の“読めない本”を飾ろうとしているのだ。
 吹き抜け高層書架部分除くと、最大収容能力は10万冊とされているが、そのうち“読める”図書は6万冊だ。ダミー本3万5000冊分、飾りの洋書が(推定)1万2000冊分の計4万7000冊分が“読めない”。ある図書館関係者は、次のように語り、ツタヤ図書館の姿勢を嘆く。
「そんなに潤沢な予算があるのなら、1冊でも多く子供向け絵本などを入れたほうがはるかに市民に喜ばれるのではではないでしょうか。1000万円の予算があれば、2000円の図書が5000冊も余分に買えます」
 公共図書館の概念が根本から崩壊しかねない事態を受けて、周南市の市議会関係者は憤りを隠さない。
「新図書館に関しては、市長もほかの議員も、みんなCCCのいいなりです。ダミー本も今回の洋書も、ろくに議論されませんでした。多額の税金を使って、一民間企業がやりたい放題する図書館をつくるなんて、とんでもなく不遜な行為だと思います」(市議会関係者)

専門家はダミー本、洋書による「雰囲気づくり」を批判

 公共図書館において、ダミーや装飾用の洋書を配置することは、果たして適切なのか。「まちづくり」や「ひとづくり」に役立つ図書館について全国で講演を行い、現在は大学で図書館学を教えている、愛知県田原市図書館元館長の森下芳則氏が学生を相手に講義した内容を、ご本人の許可を得たので紹介したい。
 まずダミー本について、学生たちは「雰囲気づくりにはいい」「(軽いダミーを)高い位置に置くのは、安全対策としては合理的なのではないか」という感想を述べたが、これに対して、森下氏は次のように解説している。
「雰囲気は、建築の造形と、その中で行われる営みによって生まれるものだと思います。紀元前25年頃の世界最古の建築理論書『ウィトルーウィウス建築書』では、建築の要件として『十分な強さをもって、安全である』『求められる機能を充たしている』『造形的に芸術性豊かなものである』という3つを挙げています。建築としての合理性があって、造形の美しさの追求が、その建築物の魅力になるのです」
 近世の大広間図書館については、「利用のためのものではなく、あくまで権力を誇示するための図書館」との教科書の記述を紹介したうえで、こう断じる。
「高い書架は、権威の誇示という点では合理的ですが、図書館の利用のためではありません。現在でも、高い書架は知識の殿堂というイメージがありますが、いまや公共図書館は知の殿堂ではなく、日々の暮らしの中で多くの人に利用されるためのものです。高い書架も、建築物としての合理性がなければ、ただの背景、芝居の書割(舞台の背景画)にすぎません」(森下氏)
 さらに、「雰囲気づくりが目的ならば、壁紙でもよいのではないか」という学生の意見に対して「同感です」と答える。問題は、ツタヤ図書館が「なぜ壁紙ではなく、お金をかけて高い書架をわざわざつくったのか」にあるとして、こう指摘する。
「4メートルは、大人が手をのばした高さの約2倍で、踏み台や梯子がなければ上の段には手が届きません。CCCが指定管理者になる前の武雄市や海老名市の図書館には、そんな高い書架はありませんでした。しかし、実用性のない高い書架は、ツタヤ図書館にとって必要だったのです」
 ツタヤ図書館では、なぜ高い書架が必要だったのか。森下氏は、このように推測する。
「CCCが行う新刊書や雑誌、文房具の販売と、スターバックスコーヒーのためのスペース、そしてかなり広いスペースを図書館内部に確保するために、書庫を潰して開架スペースにしたのではないでしょうか」(同)
 また、開架スペースと書庫の使い分けの必要性を、こう説いている。
「図書館は本を提供しますが、ほとんどの利用者は、本という“物”ではなく、その中身、コンテンツに用があるのです。さまざまな出来事や流行のために、図書館の蔵書、コンテンツは早いスピードで陳腐化します。図書館の蔵書には、フロー(常に更新が必要な資料)とストック(比較的長く利用される資料)があります。図書館は、よく利用されるフローの資料が開架にないと魅力がありません。一方で、ストックの資料を提供することも図書館の大切な役割です。図書館は魅力的な開架スペースと書庫の両方が必要なのです」(同)
 森下氏は、ツタヤ図書館がすべてを開架にして、書庫を潰したことのデメリットについて指摘する。
「書庫のない図書館は、毎年新刊書を受け入れるとともに、必要な本を保存するという資料管理ができません。書庫のない図書館は、永続的な図書館活動という意味で、欠陥のある施設です。CCCは、図書館運営のための指定管理者ですが、その目的外の営業のために、書庫を潰し、書庫にあった古い資料を収容するために高い書架を設けたのです。
 それまで書庫にあった古い本も開架に配架されるようになりました。高層書架にダミーの本を置くかたわら、収容しなかった郷土資料や視聴覚資料などを廃棄したことも問題です。
 さらに、指定管理のツタヤ図書館としての再出発にあたり、系列の古書店から大量の古本を市の予算で購入しています。図書館は、まるでツタヤの“引き立て役”のようです。高い書架とツタヤ図書館の関係は、決して『素朴』ではないのです」(同)
 ツタヤ図書館をつくった自治体の役人や議員たちは、審議会等の場で、こうした図書館の専門家の意見に真摯に耳を傾けることは一度もなかったのだろうか。

どんなに問題があるとわかっていても、「食わしてくれる」かぎりは、安倍政権を支持

いくら何を言っても、アベノミクスは数字を残している。生活実感は乏しいけれども、最低限仕事があるとか、ほんのちょっと時給が上がったとか、面接に落とされる回数がずいぶん減ったとか、ちょっとは良くなっていると感じている人は多いはずだ。

こんなに大盤振る舞いして、たったこれだけかよ、とか、ほとんど美味しいところは大企業が持ってチャッタじゃんか、とか、文句をつければ山ほどあるにせよ、自分の足下だけみれいれば、悪くはなっていない、と言う実感は、何があろうと鉄板の内閣支持率につながっている。

平穏な時代であれば、スキャンダルで政権が倒れることもあるだろう。

しかし、失われた90年代、小泉時代、リーマンショックと、立て続けに苦しい時代を経験したあげく、民主党の裏切りに直面した日本人は、自分の生活からかけ離れたことで政治を判断しない。

どんなに問題があるとわかっていても、「食わしてくれる」かぎりは、安倍政権を支持する。

副大臣と政務官のマトモな答弁に官邸は大慌て


 副大臣と政務官のマトモな答弁に官邸は大慌てだ。

 先週21日、共謀罪法案を審議した衆院法務委員会で、盛山正仁法務副大臣が「一般の人が(共謀罪の捜査の)対象にならないということはない」と言ってのけた一件である。井野俊郎法務政務官も「捜査の結果、シロかクロかが分かる」と、一般人への捜査の可能性を示唆した。

 これまで安倍首相以下、菅官房長官も金田法相も「一般の方が対象になることはない」と繰り返し強調してきた。副大臣と政務官の答弁で、共謀罪の本質がバレたわけだが、これで法務省内の見解不一致が明らかになってしまった。どうしてこういうことが起きたのか。

「マトモに答弁できず何も分かっていない金田法相であれば、どんな質問に対しても、『一般人は対象にならない』とトボケ続けられたでしょう。しかし、民進党の逢坂議員はかなりしつこく理詰めで質問しました。捜査を多少なりとも知っていて、質問にちゃんと答えようとすれば、副大臣のような常識的な答弁になるのは当然です。官邸も金田法相の答弁能力の低さを懸念するあまり、刑事局長を答弁に立たせる形で“金田隠し”に必死になっていた。副大臣と政務官にまで気が回らず、コントロール外だったのでしょう。議論が噛み合ってしまうと、ほころびが見えてくる。安倍政権は今ごろ頭を抱えているのではないでしょうか」(政界関係者)

 実際、23日のNHKの日曜討論で自民党・茂木敏充政調会長は、「一般の市民や団体の捜査は全く対象とならない」と“火消し”に躍起だった。

■野党には法案成立阻止の“突破口”

 共謀罪法案に詳しい小口幸人弁護士が言う。

「そもそも一般の人かどうかは、特定の人を調査や捜査をしてみないとわからないことです。“一般の人は捜査対象にならない”という説明がウソだったのです」

 野党はマトモな議論の“突破口”をつかんだ。副大臣と政務官を攻めればいいのだ。さて、官邸は金田法相に続いて、「副大臣・政務官隠し」までするのか。そうなれば法案審議の異常さがクローズアップされ、国民も違和感を覚えるだろう。政府・与党が画策する“連休明け採決”などもってのほかだ。

2017年3月14日火曜日

稲田 籠池裁判に 出廷の記録 裁判所作成記録

稲田朋美防衛相が2004年12月、籠池泰典氏が理事を務めていた大阪市の学校法人「森友学園」が起こした民事訴訟の第1回口頭弁論に、原告側代理人弁護士として出廷したことを示す裁判所作成記録があることが13日、関係者への取材で分かった。稲田氏は同日の参院予算委員会で「籠池氏の事件を受任し顧問弁護士だったということはない。裁判を行ったこともない」と述べていた。

 民進党幹部は「国会答弁とは百八十度違う内容だ」と反発。同党国対幹部は「この際、辞めていただいた方がよい」と批判した。今後の国会審議で事実関係をただし、追及を強める構えだ。

2017年3月13日月曜日

ゴミの写真捏造



こんなことまでするのか
でたらめもいいところ

安倍晋三小学校の土地で見つかったゴミの写真が捏造だったという
情けない話


2017年1月17日火曜日

“読書は、人間が自分のイマジネーションで楽しむ究極の遊び”

“読書は、人間が自分のイマジネーションで楽しむ究極の遊び”

2017年1月14日土曜日

軽く褒めてあげる

“「お世辞はばれやすい」ということ。 相手の気持ちを高めようと熱意があるふりをするぐらいなら、あたりまえのこととして軽く褒めてあげる方がずっといいようですね。”